1日目 京都〜金沢〜高山

京都04:50着 タクシー

 もうすぐ夜が明ける紫色の空。まだ寝苦しい京都の夜気が残っています。
 今回は、青春18切符の期間外なので、正規料金の旅です。しかし、普通列車の乗り継ぎが楽しかったので、今回も旅費の節約で普通列車の旅となりました。
京都05:30発 JR東海道本線 普通
米原06:36着 06:49発 JR北陸本線 普通
敦賀07:38着 07:42発 JR北陸本線 普通
福井08:33着 08:44発 JR北陸本線 普通
金沢10:07着
 金沢は、前回(2004.9)休館だった泉鏡花記念館と、まだ工事中だった金沢21世紀美術館がお目当てです。城下まち金沢周遊バス1日フリー乗車券500円を使って回ると、いろんな施設も割引されるし、3回乗れば元が取れるので便利です。

泉鏡花記念館10:30
「鏡花幻想 波津彬子原画展」開催中。鏡花原作の「化鳥」「天守物語」「夜叉ヶ池」「海神別荘」のモノクロ原画各5枚と、書き下ろしのカラー原画とその下絵、制作過程の写真4枚などが展示されています。原画を初めて見ましたが、どうやって書いてあるのか分らないくらい緻密でした。ベタにスクリーンが重なると、また違う色が出ていて、原画ならではの美しさがあります。
 こぢんまりした記念館ですが、泉鏡花の事跡がコンパクトにまとめられていて、展示替えもこまめにされているようです。ヘッドフォンで朗読なども聴けるようになっていましたが、時間がなかったので断念しました。わたしは実は、鏡花作品が苦手で、でも朗読されたものなら大丈夫かなあと思っているので、聞いてみたかったです。ショップで原画展の記念葉書と『鏡花夢幻』文庫版、鏡花の挿絵を多数手がけた小村雪岱の絵葉書セットを自分用のお土産に購入。
  
金沢21世紀美術館11:30
 館全体が朝顔の蔓に覆われていました。満開の時にはさぞ見事だったでしょう。右端の写真は、ジェームズ・タレルの“ブルー・プラネット・スカイ”ですが、切り取ったような青空から分るように、おそろしく暑かったです。9月の半ばにして、この焼けつくような日差しはなんなんでしょう。写真で見ると、白と青のコントラストがきれいなんですけれどね…。
 円形の館内は、「効率よく回る」とは正反対の考え方で作られているようで、まるで迷路のように入り組んでいます。何度もくるくると回って、あ、こんなとこでこんな展示やってるという発見があって、なかなか楽しいです。特に金沢の包装紙を集めた展示は、時代や土地柄を反映したいろいろなデザインがあって、よく残ってたなあという驚きも含めて興味深かったです。

Fusion21 13:00
 美術館併設のカフェレストランでバイキング形式の昼食。売店で売っていたイチジクのロールケーキがおいしそうだった…。
金沢14:27発 JR北陸本線 特急サンダーバード
富山15:04着 15:09発 JR高山本線 特急ワイドビューひだ
高山16:37着

高山駅
 富山で寝過ごして、危うくワイドビューひだに乗り損ねるところだった。とまっている3番ホームがやたら遠いんだもの! 高山駅は、小さな駅で、出て左手にあるバスターミナルも分りやすい。路線バスのさるぼぼバスに乗って今夜のお宿のある飛騨の里下へ。
 
飛騨合掌苑17:00
 五箇山から移築したという合掌造りの建物。内装は、普通の民宿です。平日なので、泊まり客はほとんどおらず。囲炉裏のある60畳ほどの食堂では、一人でご飯を食べました。一人旅は気楽でいいんですが、山奥に行けないのと、食事がさびしいのが難点です。牛刺しおいしかった〜ただちょっと飛騨牛食い足りなかったので、翌日リベンジすることに。量は十分でした。給仕のおばちゃんが、気を遣っておかわりをなんども声かけてくれたのですが、デザートのメロンを食べかねました。