レディー・ヴィクトリアン20

レディー・ヴィクトリアン 20 (プリンセスコミックス)

レディー・ヴィクトリアン 20 (プリンセスコミックス)

 表紙は19巻と対になっているんですね。
 結局、伏線を全部回収して、大団円になって、ほっとしたような、寂しいような…。もう、自分がこんなに乙女ちっく全開王道少女漫画にはまるとは思ってもいませんでした。3年前の夏、13巻まで大人買いして、それからコミックスが出るのを待ちきれずに、本誌を立ち読みまでしました。コミックスにまとまってからも夢中で読んで、降りる駅すっ飛ばしたりも。とても、とても、楽しかった!


 レディー・エセルの正体を知ったときの、殿下の表情がよかった。あんなに無防備な顔は始めてみました。いつでも余裕たっぷりのスカした人が、呆然としていると可愛いです。
 一昨日の夜、全巻読み返しましたが、最初の頃と比べて、ベルの表情がとても落ち着いて、大人の女性の顔になっていました。もう「可愛い」ではなくて「きれい」が似合います。
 それにしても、天国で、エヴァーローズ牧師は、グレイ少年が来ていないことを知って喜んだけど、侯爵夫人は、小さなエセルに出会ってさぞ驚いただろうと思います。物語の結末を、「死」と「記憶喪失」にゆだねる方法は、私はあまり好きではないし、侯爵夫人にはぜひアージェントに会ってあげて欲しかった。それでも、侯爵夫人がこだわったからこそ、レディー・エセルのウェディングが見られたから…まあ、いいか。
 最後は、期待通り、ウィンチ村でのラブラブウェディングで満足です。まさか、エセルの花嫁姿まで見られるとは思いませんでしたが…。それぞれの結婚式に、懐かしい面々が顔を見せていましたが、ミス=アン・シュリーのお顔が見えなかったのが残念。アージェント、パリに会いに行ってあげたかな?
 ラストページ、二人の側に見えるのは、ゆりかごですね。最後まで、王道をまっとうされた、もとなおこさんに、心からお疲れ様と感謝を。