図書館戦争

図書館戦争

図書館戦争

 なかなか図書館業務が出てこないなあ、と思っていたけれど、しばらくして気がついた。これは図書館小説でも本にまつわる物語でもなく、ラブコメだッ! そこで早々にチャンネルを切り替えて、あとは一気呵成に読み終わりました。設定は、あまりにぶっ飛びすぎていてつっこむ余地もなく、大笑いしてすべてを受入れてしまっていました。あ、でもひとつだけ。郁ちゃんッ、大事な本をセロハンテープで補修しては駄目よ!
 メディア良化委員会側の人間が一人も出てこないのが言語統制の本質を表していると思いました。言論の弾圧は、特定の個人の顔が見えなくて、だから不気味だし戦いにくい。良化法の通った責任を政治家や官僚に帰せずに、日和見のマスコミとそれに無関心な国民としたところも説得力を持ってます。
 しかしこの状態は内戦というのでは…と思っていたら、続編は図書館内乱ですか。戦闘規模が拡大するのかなあ。ドンパチのシーンも迫力あったけど、四章の「大人のケンカ殺法」みたいな日常業務の話も好きなんですが。主役ふたりの「君の名は」の続きはぜひ読みたいです。

 月9とのことですが、ドラマは見ないのでキャスティングは、自衛隊でラブコメならこの人の雁須磨子「どいつもこいつも」から。小牧二等図書正は岡二曹で、食えない柴崎さんは若いころの綾瀬三曹でお願いします。