鹿男あをによし

未視聴回:なし
評価:A−(A.好き B.まあまあ C.つまんない ±.脚本、作画、キャラクター等、作品全体の出来)
原作:既読
コメント
 エンディングの無駄に壮大なところが好きです。音楽に限らず、シリアスとユーモアのバランスとか、時間配分とか、全体的にちぐはぐな印象はぬぐえないのだけれど、それもひっくるめてなんだか愛おしい作品でした。この気持ちは、デキの悪いコほど可愛いというやつかもしれません。30分番組でもいいんじゃないというほど、テンポが悪いのだけれど、でも奈良ってこんな時間が流れているように感じます、ほんとに。京都みたいにすました静けさじゃなくて、もっとのんびりとした静かな感じがあって、テレビからもそういう雰囲気が伝わってきました。
 最初は藤原君の独りよがりなところにイラッときてたんですが、ちゃんとドラマ中に藤原君の成長も描いてくれたので、終わりよければすべてよしでした。あと、福原先生と溝口先生がすごくいい演技をしていました。特に福原先生は腹に一物ありそうで、でもいい人なところがすごくよかった。