ライラの冒険

 原作未読で見に行きましたが、とりあえずストーリーを追い切るのに精一杯という印象の作りでした。そもそもダイモンてなんだとかダストってなんだとかから始まって、この魔女はなぜ急にライラに協力してくれる気になったのかとか、?がいっぱいのまま超特急の駆け足で終わってしまった感じです。世界に入っていきにくいのは、美術がとても作り物っぽいせいもあると思います。ファンタジーの世界を支えるのは、架空世界にどれだけ現実感を与えられるかだと思うのですが、それが弱い。お金のかかった映画を見ているな、という感覚から終始解放されなかったのが残念です。