恋のドレスは明日への切符

 ふわふわと広がる柔らかい布地のドレスのような、光を描いた印象派の絵画のような、豊饒なイメージの世界。それはこの作者さんの個性なのだけど、人物、ストーリー、心理描写のすべてに渡って印象重視なのは、はっきりくっきりさっくりした話が好きな私としては、ちょっとストレスがたまりました。5巻目にして、話がちっとも進んでない! 私の中で、ライトノベルはコミックス4巻分くらいの長さなのですが、「レディー・ヴィクトリアン」でこれはおもしろい! と感じ始めたのが8巻目あたりだったことを考えると、3巻目くらいで少し物語が動いても良かったような気が。気が短すぎ?