きみはポラリス

きみはポラリス

きみはポラリス

 恋愛小説のわりにあんまりきゅんきゅんしないなあ。三浦しをんは独特の言葉えらびで、エロスやときめきよりも、ユーモアや思索的なものを感じる。「むかしのはなし」とか「わたしが語り始めた彼は」は力みがあったような気がしたけど、「風が強く吹いている」あたりから、肩の力が抜けてきたようで楽しく読めた。