MR.MORNING1

Mr.Morning 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

Mr.Morning 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

 「虹石」という鉱物を主動力に走る機関車が、電気の普及で姿を消しつつある時代、虹石機関車への憧れから新米乗務員になったトーキィと、機関車で働く人々、そのお客たちの織りなすヒューマンドラマ。と思いきや、この世界の政争なんかもからんでくるのかな、というきな臭いところで終わってしまった。絵もドラマ展開もちょっとごちゃっとしているけど、悪くない感じ。
 設計された「世界」を、自然に見せるのって難しいんだなあ、とちょっと思ったりもしました。「本の元の穴の中」でも感じたのだけど、作者の創造した異世界を、あまり説明的にならずに自然に見せるのって、マンガだと特に難しいのかな。作り込んであるなーと読者に思われるのは、作者としては悔しいでしょうね。