蟲師8
- 作者: 漆原友紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/02/23
- メディア: コミック
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「潮わく谷」結局、蟲下しを飲んだのかな。「周囲の発育を促す匂いを出す」というのは「空吹」みたいなもので、だからあの谷は冬でも緑で…その谷に、雪が降るようになったっていうのは、蟲がいなくなったってことでいいのかな。子どもたちが大きくなって、働き手が増えたから…、お嫁さんに赤ちゃんができたから、その子を守るため…。だったら、いいな。登場人物みんながみんな、ギンコの言うことを聞く訳じゃなくて、自分の都合で、それぞれの責任で勝手に動いているところが「蟲師」のいいところだと思う。
「冬の底」ヌシ殿の出てくる話はみんな好き。みな威厳の中にも慈愛があるというか…特に今回のヌシ殿は愛嬌まである。お腹をすかせた蟲がやっかいなのは、空腹で凶暴になった蟲を寄せると払うのが大変ということかな。