蟲師8

蟲師(8) (アフタヌーンKC)

蟲師(8) (アフタヌーンKC)

 「潮わく谷」結局、蟲下しを飲んだのかな。「周囲の発育を促す匂いを出す」というのは「空吹」みたいなもので、だからあの谷は冬でも緑で…その谷に、雪が降るようになったっていうのは、蟲がいなくなったってことでいいのかな。子どもたちが大きくなって、働き手が増えたから…、お嫁さんに赤ちゃんができたから、その子を守るため…。だったら、いいな。登場人物みんながみんな、ギンコの言うことを聞く訳じゃなくて、自分の都合で、それぞれの責任で勝手に動いているところが「蟲師」のいいところだと思う。
 「冬の底」ヌシ殿の出てくる話はみんな好き。みな威厳の中にも慈愛があるというか…特に今回のヌシ殿は愛嬌まである。お腹をすかせた蟲がやっかいなのは、空腹で凶暴になった蟲を寄せると払うのが大変ということかな。